椴松 (マツ科) Abies sachalinensis Masters. |
形態 | ・高さ20〜30mの針葉樹で裸子植物。アカトドマツともいう。 ・枝は輪生してほぼ水平に開出しほぼ水平に出るか、やや斜め上に出る。樹幹は円錐形をなす。 ・葉は扁平で線型に密生し、先端は鈍頭か少し凹形である。 ・花は雌雄同株で、5月中旬〜6月上旬に単性花をつける。 ・円筒形で上向きにつき、長さ5〜10cm。9月に成熟し、黒褐色になる。 |
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分布・生態 | 北海道の主要樹種。 深根性の樹種で適潤で肥よくな深い土壌に生育する。一般に南西斜面の中腹に多い。 海岸近くにも生えるが山地に多く、広葉樹やエゾマツとの混合林または純林をつくる。 |
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用途 | 辺心材の区別なく白色で木理は通直。 やや軽軟で加工は容易であるが耐久性は低い。 建築材、土木材、家具材、器具材、こん包材など。また、エゾマツと共にパルプ原料にも用いる。 |
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その他 | 勇壮な樹形から、寒冷地の公園樹や庭園樹、クリスマスツリーとして用いられる。 |